いい感じの胸糞悪い映画だった。多くの人に受け入れられるタイプのものではないけど、何かしらを感じられる一本に仕上がっていると思う。
ひとつ文句があるとすれば映画におけるモザイク処理。
性器などいわゆる「映してはいけないモノ」をモザイクにて消す手法は映画においてはほんとやめてほしい。観ている側としてはモザイク処理を目にしたとたん「あ、これ作り物なんだな」と一気に冷めて、映画への没入感がそれこそモザイクのようにボヤけてしまう。
そこはモザイクをかけなくてもいいよう、見せずに表現する手法はいくらでもあるはず。リアリティを追求するべくあえて見せたいという気持ちはわからなくもないけど、結局モザイクで消すのなら見えず仕舞いで視聴側は冷めるという、どちらにとっても利のない結果になってしまう。
モザイク処理を制作側がしてないにしても、性器とかあからさまなものはそうやって処理されてしまうのだからそこは見越して表現してほしい、と思ってしまうのは僕のわがままだろうか。