Arisa

知りすぎていた男のArisaのレビュー・感想・評価

知りすぎていた男(1956年製作の映画)
3.5
何度か観てるんだけどレビュー用に再見。

私の大~~好きなヒッチコックのお得意な「巻き込まれ型サスペンス」
イギリス時代の<暗殺者の家>のセルフリメイク。
テクニカラーであったり、この当時としては最先端のCGを駆使していたり、ジェームズスチュアートとドリスデイを起用していたりとハリウッド版のが派手で豪華なのは確か。

主人公の医師一家が旅行で訪れたモロッコ マラケシュで1人の男と出会うところから事件に巻き込まれて…というお話なんだけど冒頭5分程で面白いだろうなって感じさせるんですよね。

それは私がヒッチファンだからそう思うのかもしれないですが。


ドリスデイと息子ハンクがディナー前の準備の際に2人で歌う「ケ・セラ・セラ」がとっても好き。終盤、重要な意味を持つシーンでもあるのでね。歌詞も好き。
「なるようになる」または「明日は明日の風が吹く」
なんか、良いんですよね~説教くさいわけじゃなくて…でも心に沁みる、ほんといい歌。

ヒッチ特有の小ネタを織りまぜているのも面白い。ディナー先でのソファに座った際のジェームズスチュアートとか、ダイイングメッセージとされる「アントローズチャペル」←うろ覚え
に行った際のジェームズスチュアートとか

とにかく、ジェームズスチュアートが全編で結構ダメダメな夫の感じが良い。
その分、奥さんであるドリスデイがしっかりしていて締めるとこ締めてる。母は強し♡

基本、ジェームズスチュアートが出るとヒッチはそういう風にしたがるみたい。
ケイリーグラントだとカッコ良く見せるのにね。

今回改めて観て良かったのは、ストーリーはおよそ覚えていたのでそれ以外の小ネタで結構笑えた事。やっぱりヒッチ作品好きだな~~って実感しました。


また他の作品も観直してみるか!
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