歴史ファンタジーゲーム「刀剣乱舞」を原作とする新作歌舞伎のシネマ歌舞伎化。
刀剣乱舞は通ってないオタクなので、刀が擬人化されてることと歴史修正というテーマがあることぐらいのにわか知識で、歌舞伎ファンとして観賞。
固有の用語は出てくるものの、主だったことは最初に説明されるので事前情報なくてもいけた。
SNSでたまに見掛ける審神者ってワード、さにわって読むのか!
内容は予想以上に歌舞伎寄りで、普段歌舞伎見てる者としては観やすかったんだけど、これファンはどうなんだろうな?というのが結構頭をよぎってた。
義輝など歴史パートにかなり尺が割かれており刀剣男子の活躍は少なめ、宗近以外の刀剣の存在感が薄く、6人いる刀剣のうち3人は一人二役なのでそもそも登場があんまりないっていう。
個人的には刀剣男子もっと見せてくれ、歌舞伎っぽいのは本家の歌舞伎で観るから...と思ってた笑
普段新作歌舞伎で歌舞伎要素が薄いと不満持つのに、寄せられたら寄せられたで不満が出る人間の面倒臭さ...
決してつまらないとかではなく舞台としてのレベルは高いと思うし楽しんだけども、自分の好みとしてはあともう一押し欲しいなという印象だった。
和物なので、サブカル系新作歌舞伎の中ではマッチング度がかなり高くて良かった。出番は少ないけど刀剣男子も魅力があったし、全体の流麗な演出も良かった。刀剣男士の登場シーンと最後の刀もカッコ良かった。全体的ゲーム音楽調なのも好き。