三畳

デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション 前章の三畳のレビュー・感想・評価

4.4
満足です!!
・「おんたん」のイントネーション「元旦」かよ!「ピンポン」の音で読んでたよ!でも慣れます。

・もっと喋りっぱなしになると思ってたけど巧みに間引いてよくここまで見やすく再編したな!

・あのちゃんよ!!!あのちゃんのことは昔からどちらかといえば嫌いなんだけど、この配役に関しては感謝せざるを得ない。今最もポピュラーな「僕ッ子」をおんたんにあてた時点でかなり期待していたけど期待を超えてきた、多分マインドもばっちり共振していた!

・原作は女子高生の日常を通して社会を描いてたけど、映し方のせいかここまで「門出の物語」っぽくなるんだな!それも良かった。でも群像劇。

・今エンタメが「冷笑から誠実へ」と言われているように、サブカル冷笑時代を代表する浅野いにおのこの大傑作が、この時代への最後の置き土産になると思った。

みんなが心から「もう冷笑って寒いしダサいよね」ってうんざりしきったからこそ、これからは誠実のエンタメを受け入れられる時代になると思った。
致死量の皮肉を浴びて、私もこの映画が終わったら意地悪な物言いを辞められると思った。

ただ…もう既にだいぶ優しい。めっちゃちゃんと原作を大事にしているし、妥協でもないし尖ってないわけでもないにも関わらず、このバランス感覚はなんなんだろうか!?普通にいい映画になりそう。
ゆっくり時間かけて吸うとよく回るタバコのようなもので、今一気に読み直したら違うのかな?

・だからあらためて、そんな社会を写し取ったその先に、この作品では何が言いたかったんだっけ?ってなってる。



・デべ子まるちゃん風かと思ったら本物のTARAKOさんかよ!遺作では?そんなこと全く報道されてなかったけど…!

・わたらせのモラトリアム20代感が薄れて普通にキモおじさんに見えたけど、でも慣れます。

・台詞を間引いた結果、全台詞がパワーワードっぽくなっちゃってエモが薄れてたかも?カニポーズとかおんたんの元へ飛んでいきますとかさらーっと流れていった!

・なんか別に門出の正義感の話は全体においてメインテーマじゃないんだけど電車の件が重くなりすぎてると思う

・ふたばのデモ活動の話が印象に残ってるから後編はそこにスポット当たるかな?

・あとおんたんと大葉も!後編見どころが多いのではないか!

・みんなアフターコロナの日本って言ってるけど違うよー!漫画2014年だから3.11後の日本だよ!

・アニメ化大成功だと思う。ただ意図的にきっついノリにされてるから、映画単体としておすすめできるかはわからない。

・ほぼ9割若めの男性客だったのが意外だった。春休みか。
三畳

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