たった30分の映画だけどもう気づきがすごい~
・ご婦人とゴツゴツした工具の組み合わせってだけで、拷問的な何かを予感させるんだな
(何も知らされてない状態でもまず日曜大工には使わないんだろうなという不穏さ)
・Air Podsを使うことによって電話相手の声を必要としない&両手を自由に演技させることができるんだな
(ワイヤレスイヤホンは5~10年も前からとっくに普及していたけど、でも映画的には絵で説明するためにあえて受話器を持たせるのが一般的だったと思う)
・お家がセットであることを隠しもせず、ふらふらとセットの外にまで歩いて出て行ったり戻ったりしてしまうのが戯曲っぽいな
(最後はこんな物語ごと…ってことかな)
思えばアルモドバルは一貫して、"参ってる状態"の婦人を描いてきた人だったな。つまり「メンヘラ高齢者」が狼狽えた状態をずっと真正面から見つめてる。その出汁がぎゅっと煮詰まったようなショートムービーだった。
2023年はドラマやYouTubeに可処分時間を奪われまくって月に1本も更新できないぐらい映画頻度が落ちてしまったけど、今年はまた時間を確保していきたい…!本年もよろしくお願いします!