映画としては わりとゆったりとした展開に思えましたが。
最後のクライマックスで、いくつかの事態がドミノ倒しのように 一気に動くは動くのですが・・・
映画の前半、ムンジョンが暮らすハウスの天井部のパイプあたりを「カサコソ…」と虫が伝っている描写があるんだけど。やがて その虫が落ちてきて「ドキッ」としたその瞬間に場面が切り替わるという。決定的な瞬間の その先を見せないような編集がありまして。
あらためて この映画のラスト。
いくつかの事態がドミノ倒しのように 一気に動くのですが、いずれも その先がどうなるかは…観客の想像に委ねられることになります。
映画ですから、全部が全部をさらけ出す必要はないけれど。いくつかの事態を まとめて最後にそうしてしまうのは、さすがになぁ～と ちょっと思っちゃうかな。
しかも いずれも“Bad”な方向性だし。
そのうえで なんだけど、設定として それはないだろうという思いもいくつかあって。
冒頭にムンジョンを見て「くたびれた感あるな」と思ったんだけど。そんな 女性が、あんな男と そういう関係になるか～というのには、合点がいかないし。
そうであるなら、普段は隠そうとしてる“オンナ”が時々見えちゃう瞬間があって然るべきじゃないか…とかね。
映画のジャンルであり、問題提起込みのストーリーなんかも、どちらかといえば好きな方なんだけど。
どっぷりと堪能できたかと問われると、ちょっとなぁ…。
そんな印象だったですね。
