ぬまつ

雪山の絆のぬまつのレビュー・感想・評価

雪山の絆(2023年製作の映画)
4.4
「生きてこそ」は未鑑賞。
主人公の名前がヌマだったので観ました。
いや嘘です、それは知らずに観ました。

バヨナ監督は「インポッシブル」や「怪物はささやく」でお気に入りで、今回もさすが秀作でした。
撮影手法も脚本も素晴らしい。

加えてマイケル・ジアッキーノの作曲が素晴らしい。アカデミー賞のショートリストまでいったけど、ノミネートもされてほしかった。
最近でいうと「ジョジョ・ラビット」の音楽がお気に入り。

先ほども言った主人公ヌマですが、視聴者に対する大きな裏切りをされましたね。
絶対この人こうなるんだろうなっていうのが、まさかの展開。あれがよかったわ。

救出のシーンも音楽含め大好きです。喜びながら無邪気に走っていく様子が泣ける。
最年長の人が好き。実年齢36歳には見えないけど。

最初に2人発見されたときの演出が急すぎて雑に感じたのがちょっと残念。

人肉を食べて耐え凌いでいたことに物議を醸していたらしいですが、この映画を観る限り、それを否定したら罰当たりになるような描き方。
生存者たちを肯定し、生存者たちに最大限の敬意を払っている。もちろん亡くなってしまった人にも。
こんな凄まじい極限状態なのにみんなケンカもせず、生き残るために一つの方向に進み続ける。
いいじゃんか、生きてこそだよね。


役者演技★★★★
友情家族★★★★★
主役葛藤★★★★★
映像音楽★★★★★
個性斬新★★★★
意外展開★★★★
終わり方★★★★

potential:オススメ賞、⚪︎監督賞(J・A・バヨナ)、エンディング賞、技術賞、⚪︎映像賞、撮影賞、音響賞、⚪︎作曲賞、⚪︎涙賞、⚪︎温か賞(10部門、⚪︎5)
ぬまつ

ぬまつ