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新解釈番町皿屋敷 お菊寺のKUBOのレビュー・感想・評価

新解釈番町皿屋敷 お菊寺(2023年製作の映画)
3.8
やっぱり藤井秀剛は変態だw

恐怖体験を供養する日本で唯一の「お菊寺」に寄せられた「数下り」というカウントダウンに類する呪いの体験談をオムニバス風にまとめたホラー作品。

心霊写真にまつわる「呪い写る」、警察の110番通報にまつわる「通報者不明の110番」、そしてメインディッシュはShugo Fujii Film と銘打たれる『犬屋敷の怪奇』。

作品は犬目線で進むが、これ撮影たいへんだったろうなぁ。

実はある仕掛けまでは予想できちゃったんだけど、これを最初から予想する段階でもう藤井秀剛ファンとして年季が入ってきたっていうことなんだろうなw

ただ、その後の目を覆うような血まみれの展開と狂気の演出は、そんな藤井ホラーファンの期待のさらに上の上を行く!

藤井秀剛監督のカメオ出演や犬の名前がパルマだったり、ファンにはうれしい小ネタも。

個人的には、リアルなのか幻聴なのか神経衰弱なのかその境界線がわからないような『通報者不明の110番』も好きだった。

「鑑賞は自己責任」という本作。新作長編『怨泊』の公開も待たれる藤井秀剛だが、ファンはまずこれを見て『怨泊』公開を待とう。
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