テリーマザーファッカー虎

新解釈番町皿屋敷 お菊寺のテリーマザーファッカー虎のレビュー・感想・評価

新解釈番町皿屋敷 お菊寺(2023年製作の映画)
3.8
どうかしてる映画の中でもトップレベルの作品でした。

3本のホラーオムニバスではあるんですが、とにかく3話目がヤバい。

1話目『呪い写る』
いわゆる心霊写真物をストレートにやる作品。
主人公達のおっさん感は気になるし、所々のチープさは気になるものの、全体的にはしっかり心霊作品をやっている印象で悪くはなかったです。
特にラストカットとかは好きでした。

2話目『通報者不明の110番』
こちらはミステリー風味溢れるホラー作品。
Jホラーの王道のような展開なんですが、かなりホラー演出は怖いものになっているかなと思います。
ストレートにちゃんと怖かったです。

3話目『犬屋敷の怪奇』
とにかくこれすね。
1話目とこちらは『擬態人間』の藤井秀剛が監督なんですが、本作はかなり作家性が出まくっている作品となっておりました。

犬POVという感じで始まるんですが、後半にある展開からどんどん異様になっていく。
途中のツイストは正直想像できてしまうものだったんですが、そっからは1ミリも想像つかなかったです。
この映画どこまで連れてってくれるんだろう?と思わせる強さは間違いなくあったのかなと。

ハッキリ言って異常なのでかなり見る人は選びますけど、3話はかなりオススメ。