たぺ

アメリカン・フィクションのたぺのネタバレレビュー・内容・結末

アメリカン・フィクション(2023年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

皮肉満載で、面白あたらしいと感じる映画だった。
観終わったあとは、「なーるほど(笑)」と納得するしかない後味。。

以下、盛大にネタバレしますけど…

“ラストのFBI突入で撃たれて死ぬエンド(という候補)”は、予想通り過ぎて…
それを「最高!」と白人男性が言っちゃうのがまた…
この物語で描きたいことの象徴すぎて、主人公と一緒に、Fワードの気持ちになりました(笑)
(黒人名優のデンゼル•ワシントンが好きで、作品を見漁っているため、よく見るエンディングでもあったし。。
その前のラブコメver.は『グッド•ウィル•ハンティング』の感じもよぎったり…
まぁそれがつまり、みんな喜ぶ「お約束」ってことなんでしょうね^ ^;)

本の選考委員で、賛成票を出しているのがみんな白人だったり、
ラストに出てきたアジア人がパシリで使われていたり…
細かいところで分かりやすく、人種のリアルが入っていた見せ方も、とても興味深かったです。

あと…商業出版の闇(?)を並行して描いているのも、新鮮で。
作家という仕事も、案外軽い気持ちで描いたものが大ヒットしたりする〜というような皮肉も、この作品が意図していることなんだろうな。

ただ、個人的に「天才は他の人と分かりあうことができないから孤独(※意訳)」という台詞には、少し励まされるところがあって…
(これも裏テーマな気がするけど)
このくだりを聞けただけでも良かったと、素直に思える作品でした。

P.S.
アマプラの字幕で見ると、語尾に?がつきまくっていたけれど、多分”の変換ミスかなーと思って、観てました。
脳内変換が忙しかったので、直してもらえたらいいな(笑)
たぺ

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