青二歳

華岡青洲の妻の青二歳のレビュー・感想・評価

華岡青洲の妻(1967年製作の映画)
4.8
【祝!若尾文子映画祭】
史上初の全身麻酔手術成功を果たした華岡青洲の野心を描く。
姑と嫁の静かな戦いが息苦しいほど。女の陰湿さが目立つけれど、陰湿というよりは清々しい。
一番いやらしいのは女たちが自分に向ける視線をしっかり理解して、人体実験の動機付けをディレクションしていく市川雷蔵。仕事の成就というか、野心がかかると、よっぽど男性の方が陰湿になるもの。

有吉佐和子原作もよいですが、新藤兼人の脚本が光ります。音楽は林光。
青二歳

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