柏エシディシ

サンクスギビングの柏エシディシのレビュー・感想・評価

サンクスギビング(2023年製作の映画)
3.0
正月なのにサンクスギビング!
しっかし新年早々、なかなかの痛快作。
楽しかった!
タラ/ロドリゲスの「グラインドハウス」(2007)幕間フェイクティーザーの一編をイーライ・ロス自ら、遂に映画化。
13日の金曜日を筆頭とした有象無象あるホリデースラッシャーのまさに決定版ともいうべき完成度。
ちゃーんと感謝祭オマージュで、ちゃーんと丁寧に殺されていく。
残酷に容赦なく、そして暗く笑えちゃう。
やはり、イーライ・ロス、そんじょそこらのジャンル系監督とは腕が違う。
見せ方やアイデア、サスペンスの構築。本当に巧み。
おや?ロメロオマージュの資本主義批判かい?と思いきや、わりと説教臭い方向には走り過ぎないところに、もはやこの人の"品の良さ"さえ感じる。
Elavated Horror(意訳:意識高い系ホラー)隆盛の昨今、もちろんそういう映画も好きだけど、こういう直球で、それでいて刺激的なスラッシャーホラーも私たちは待っていた様に思う。
こんな時代だから、尚更、ね。
続編あるらしい。ちゃんとイーライが撮るなら楽しみ。

劇場鑑賞時、自分の前列に座っていたカップルがクライマックス手前ぐらいで、そそくさと退席していて、心の中でガッツポーズしちゃったよねw
ホラー映画の本懐よね〜

おまけでコメントにネタバレを少々。
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