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エイリアン3のGreenTのレビュー・感想・評価

エイリアン3(1992年製作の映画)
2.0
そうそう、これってデヴィッド・フィンチャー監督なんだよね~。

お話しはもちろん前作からの続き、もちろんエイリアンの攻撃から命からがら逃げてきたリプリーとその仲間たち。フィオリーナ161という惑星に不時着したが、ヒックスやニュートは死亡、アンドロイドのビショップも機能停止、リプリーだけが生き残る。

フィオリーナ161(通称フューリー)ってのが「流刑惑星」、レイプや殺人などの凶悪犯罪を犯した男ばっかりが島流しされた惑星。誰が考えたんだよ、この設定!とちょっと笑ってしまった。ホルト・マッカラニーも出てるし、男たちはみんな坊主頭で「ファイト・クラブかよ!」と何度もツッコんでしまった。

エイリアンに人が殺されるシーンは、ほとんど見せなくて面白くない。だけど、その後の死体のおどろおどろしさが「セブンかよ!」とツッコんでしまった(笑)。つまりすっごいデヴィッド・フィンチャーぽい!

そこはいいんだけど、お話しがグダグダ。なんかウィキやiMDbによると、スクリプトの書き換えが、撮影前に4回くらいあり、撮影が始まってからも、毎日ファックスで「新しい展開」が送られてくるという、ひっどい状況だったらしい。

デヴィッド・フィンチャーは、監督として信頼もされず、権限も与えられず、スタジオ (FOX) がしょっちゅう口出ししてきて、「この映画は自分のものではない」と言ってるらしく、ディレクターズカットも、全くかかわる気がないので「アセンブリーカット」という名前で出させたくらいだったそうです。

これがフィンチャー、メジャー第一作目の映画だったんだね。この前は短編やMVばっかりやってる。『セブン』さえこの後。『エイリアン3』がコケたせいで、フィンチャーのキャリアが台無しになるところだったのだが、シガニー・ウィーバーが「これはフィンチャーのせいではない。スタジオのせいだ。この映画のせいで若いディレクターの芽を摘むべきではない」みたいなことをインタビューで言ってくれたおかげで、フィンチャーのキャリアは救われたらしい。

さすがだね~、シガニー姐さん!彼女はカッコいいもんなあ。今回は、丸刈りにしているんだけど、似合う!しかもこの人、背が高い?男と混ざっていても全く見分けがつかない。

ホルト・マッカラニー大好きなのに、「シガニー姐さんをレイプしようとし、殺される囚人」という、ちょっとしかスクリーンタイムなくてガッカリ。どうやら見せ場はカットされたらしい。

CG がダサいのにもすごい驚いた。1992年ってまだこんなもん?貼り絵みたい(笑)。セットはやっぱり良くて、インダストリアルな感じがフィンチャーっぽい。

今回疑問に思ったのは、エイリアンの生態だった。リプリーたちの乗ってた飛行船にエイリアンが卵が産みつけていたので、一緒に連れてきちゃうって話なんだけど・・・。卵からフェイス・ハガーが生まれ、フェイス・ハガーは人間の顔にくっついて、体の中に入る。んで、フェイス・ハガーは抜け殻みたいになる。その後、人間の体に寄生して、エイリアンとしてチェスト・バスターして生まれるんでしょ?

今回は、フェイス・ハガーが犬に寄生して、犬から生まれてきて、その後ファイト・クラブの男たちを殺し始めるんだけど、

(この後はネタバレになるのでコメント欄で)
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