ピッツア橋本

アタラント号のピッツア橋本のレビュー・感想・評価

アタラント号(1934年製作の映画)
4.1
“海と猫、君と僕との船がゆく”

屋形船のような、クルーザーのような不思議なサイズの船に、船長とその新妻、船員2人が搭乗してパリを経由していく。
オシャレなはずなのに脱力感溢れるストーリー。

とにかく不思議な気分になる映画だった。

一応、ハネムーンを船長自らがクルージングするという感じなんだけどイマイチ作品のゴールが分からず、でも観ててイライラしないという稀有なテイスト。

とにかく序盤からかなり猫が出てくる。
その一挙手一投足に癒され、虜にされる。

白黒映画で観る水平線てこんなに美しかったっけ?霧の濃淡もちゃんと活かされている辺りなどはこの4Kレストア版による最大の恩恵な気がする。

初夢先取りって感じの浮遊感溢れる心地よい映画体験だった。
ピッツア橋本

ピッツア橋本