ウェスアンダーソン作品はこれまで全部観てきたが、本作は動画配信サービスでしか観れないなあと思い後回しにしていた。
最近アステロイドシティの予告観て、良い機会だから観ようと思ってのレビューを思い立つ。
ある廃刊になる雑誌。その記者達が綴る極上に些細なネタの数々が章立ててエピソード化。
ある意味、連作の短編集(しかもシュールギャグ漫画的な)を見ているようなテンポの良さと心地良さ。
ウェスアンダーソンならではの絵は真正面だけど、真っ直ぐ他人や現実に目を向けられない繊細なキャラクター達が織りなす数奇な人生模様。
特にあの囚人画家の話が良かった。
行動の全てがピュアそのものなのに何故か捻れて伝わってしまう。
ウェスアンダーソン作品に出てくるビル・マーレイは良い意味で全作一緒に見える。気弱さと繊細さと優しさが好き。
やんわり元気の出る良い映画だった。
来週のアステロイドシティは映画館に観に行こうかな。