レビューではなく、感情爆発の駄文記録です。
書きたい事とか言いたい事をただ言ってるだけのものなのでスルー推奨です。
※記録後半からネタバレしますが、そもそもこの映画自体レビューなどあまり見ずに鑑賞した方が良いものなのでこれから観ようと思ってる人は完成スルー推奨です。
いつも孤独で退屈を何かで消化する日々。
ある日TVを適当に垂れ流したところ目に入ったコマーシャル。「ARE YOU ALONE?」そんな広告に惹かれ、’’友達ロボット’’を購入した主人公、犬くん。ウッキウキで開封し組み立て起動したロボットとは直ぐに仲を深め、親友とも呼べる関係となる。
夏、ロボくんと海に行く。沢山泳ぎ、遊び、ひとしきり楽しんだ所で2人は眠りにつく。起きるともう夜、あたりには誰もおらず帰ろうとしたところロボくんの体が動かない。
防水ロボでもなかった彼は故障してしまったのだ。犬くんの力では持って帰る事も、引きづって帰ることも出来ず、何か修理や点検が必要だが工具も無い。やむを得ず1人で帰宅し、翌日すぐに工具を持ちビーチに行くも来年6月まで封鎖とのこと。
どうしても諦められない(親友を見捨てることのできない)犬くんは役所へ行き出入りを許可してもらおうとするも申請は却下。
夜にペンチで鍵を外し侵入しようとするも警備に発見され失敗。どうしても来年6月まで待つしか無かった...。
全編セリフ無しのアニメーション映画。
配信が来ない気がしたので11/13に劇場で鑑賞。
今日(1/18)、再鑑賞。
1回目は感情があまりにも揺さぶられすぎて、帰りの電車でずっとレビュー書いては消してを繰り返してた結果まともに書けず、投稿できずにいた。
ジャンルこそ違えど同じ年に公開されたアニメーション映画「ユニコーン・ウォーズ」はあまり伸びていなかった事もあり、これも多くて3000markくらいで止まるかな、って思ったけどめちゃくちゃ大ヒットしててビックリした。
今更レビュー投稿してもな~って感じなのでネタバレありで書きます。
というかそもそもネタバレ無しだと書きたい所も書けない内容だし...。
冒頭から犬くんの孤独具合がじっくりと描写される。
窓から見えた隣の家は2人で抱き合っていてとても幸せそう。自分は暗い部屋で一人、退屈を消化する。
観る前から思ってたというか嫌な予感がしてたけど、キモい話なんだけどこれリアルの私と全く同じでグロすぎた。
作中でも、犬くんは友達がいないわりにハロウィンでは仮装したりだとか、冬にはスキーに行ったりだとか、これは多分退屈の消化ではなくて、単に遊びに行ってるんだと思う。
それでも、どうしても1人では楽しむ事ができなくて、ずっと’’こんな時、ドジ踏んでも一緒に笑いあえるような友達が居たらなあ’’なんて思う。もぅね、グロすぎ!!これの永遠に友達居ない版が私です。まあ私の場合1人で外出ようとすら思わないけど・・・
ロボくんを買って、届いて、組み立てて、一緒に遊んで踊って。夏、ビーチへ行く。
ロボくんと犬くんが離れ離れになるまでの過程が大体30分くらいしかないのだけど、今までの孤独を目一杯埋め尽くせるほどの幸せ、’’黄金時代’’がの描き方もとても丁寧で「えっまだこれだけしか経ってないの!?」ってなる。
この映画、実はロボくんと犬くんが過ごしている時間より離れ離れになってお互いを思い続ける時間の方が圧倒的に長いのだけど、たった30分しかないその冒頭の黄金時代がラストの余韻をより一層強くする。
途中でダックの女性と知り合う犬くんだけど、喧嘩とかそういうのでもなく、自然と離れ離れになってしまうという演出がぼっちの身からしたらとても親近感が強くて、制作側は「孤独」への理解力が高いんだなあって思った。
本当の孤独って、喧嘩とかそういう何かではなく、自然分解の方が多いから。
■注意■
ここから完全完璧にネタバレします!!
■注意■
↓
いくつもの季節が巡る。
犬くんは昔と同じく、目の前の退屈をただ消化する日々。ロボくんの事も確かに考えて、思ってはいるんだけど、ロボくんパートと比べると圧倒的にロボくんの方が犬くんを思って「夢」を見る。
辛くて過酷な現実から目をそらして(まあロボくんの場合そらし続けるしか出来る事がないのだけど)、そらしてそらし続けた先でアレは流石に救いが無さ過ぎる......。
と胸糞だと思ったのもつかぬ間、分解されたロボくんはレッサーパンダのおじさんに拾われ、元の姿性能ではないものの修理されまた目覚める事ができた。
レッサーパンダのおじさんとも仲は良好で、’’第二の人生’’が始まったとも言える。
一方その頃、犬くんは新しいロボット「TIN」くんを買っていた。
犬くんにも’’第二の人生’’が始まっていた。
長い間離れていて形成された「今」
それが2人共にある。
そんな中で、ロボくんは窓から犬くんとTINくんを見かける。
ここでもロボくんの「夢」が挟まれる。
だけど、犬くんは多分、もしロボくんと再会してしまったら明らかにロボくんの方を選ぶと分かる。
捨てないとはいえ、TINくんの扱いが今よりも格段と疎かになる事が分かる。
それを見越したうえでのロボくんの「会わない」という選択肢が、、、染みる、、、、
個人的に、あれだけ犬くんとの再会を夢みて、夢みて夢みて...何度も夢みてきたロボくん’’が’’会わないという選択肢を取ったということが...感情をグワーッ!!とさせるんですよね。語彙力。
誰にだって黄金時代とも呼べる、最高に楽しくてかけがえのなかった日々はあるけれど、それは全て過去の話。
お互いの為に「今」を選ぶという、ちょっとビターな終わり方が大好きです。
個人的には会ってワイワイするような展開も観たい!!という気持ちがあったけど、この終わりは...文句がでねぇ.....。
珍しく行った劇場で、珍しく感情をドサドサ抉られた。
今でも「September」を聴くとこの映画の事を思い出して涙腺がうるっとなるし。もう好き!あのプリクラも好き!!というかあれ一番クる。確実に私の心に刻まれた映画と呼べる作品でした。
文に変なところがあっても「ああ、心が破裂しそうなんだなあ」くらいな感じで温かく見守ってください。
初視聴 2024年11月13日
再視聴 2025年1月18日