暴力と破滅の運び手

田園詩の暴力と破滅の運び手のレビュー・感想・評価

田園詩(1976年製作の映画)
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やっぱり全てがウソの田園映画をやっているようにしか見えない。でも客室列車の乗客とコルホーズに向かうトラックの百姓たちが見つめあう謎のシーンなんかには真実があるような気がしてしまって、それが怖い。ポリティカルなシーンはないのに、農薬散布をじっとり撮るし、《中央》から派遣されてきた制服が近づくと全てが片付くし、ポリティカルなことを言われているんじゃないかと不安になる。アンチ田園映画にして最高の田園映画。