ふくよかな体型を気にしている10代の少女シミーは、イースターの休暇を利用して料理研究家の叔母クラウディアの元を訪れる。
シミーは叔母にダイエットの手助けをしてもらうはずだったが、叔母の過激な食事制限と不穏な雰囲気に何度も心が折れそうになる。
太っていることは悪いこと?
そのままでもいいんじゃないか。
そう言われても体型を気にしてダイエットを頑張るシミー。
家族での食事はどれも美味しそうなものばかりで、食事制限をしているシミーにはなかなか辛いものがある。
様子がおかしい従兄弟のフィリップ、ギラギラとした目つきで何を考えているかわからない叔母の新しい夫シュテファン、完璧主義で添加物を許さない叔母クラウディア。
美味しそうな料理と対照的な歪な家族と不気味な家の雰囲気は観ていて食欲がなくなる。
ずっと何か起こりそうな胸騒ぎがする映画で、いつ何が起こってもおかしくない97分。
シミーの勇敢で物怖じしない性格がストーリーに生かされていてよかった。