このレビューはネタバレを含みます
ギーツは夏映画鑑賞程度、ガッチャードは本編未見。という状態ながら予告が面白そうだったので観た。
やはり浮世英寿の存在感、圧倒さが終始際立つ映画であり、それに翻弄される宝太郎の図が映画の基本軸となる。
前半のケミー集めのパートから各ライダー、キャラクターの強味が活かされており、クロスオーバーとして堅実な構成で観やすかった。
宝太郎は英寿よりも景和との絡みが多くあり、単純な主人公同士の共演というよりはキャラとしての似た者同士の色を優先してる印象だった。
個人的には英寿の化かしから何かを読み取る宝太郎とかはもっと観てみたかった。
アクション面ではギーツのノールックショットがカッコいいのと、スローによる爆破が印象的。ただこれを乱用し過ぎてるきらいもあって、もう少しメリハリがあった方が良かったかも。
クロスウィザードの動機は分かりやすくはあったけど、ここも前半のうちからもっと前振りがあった方がより感情移入はしやすかったかもしれない。
サプライズと思わしきりんねの初変身も満を持して、というオーラがあって良かった。
ガッチャードはこれまで主人公サイドはずっと単独だったとの事で、セカンドライダーが冬映画で初お披露目というのは懐かしさを感じる。
惜しい所もあるにせよ、宝太郎のケミーと共生出来る世界という「願い」の要素がギーツという作品を構成する「願い」の要素と噛み合ってて、観やすい映画ではありました。
