久々の鑑賞記念に記録。やはり完成されたよく練り込まれたタイムトラベル系SFのお手本のような映画。
台詞回しのオシャレさもさる事ながらデロリアンのセンスのカッコ良さは何年経っても色褪せない。時間表示メーターのパネルはいつになってもアガるものがある。
しかしその天才的発明の軸となる次元単位装置の設計図を思いついたキッカケが「トイレの洗面台で頭を打った」というロジックのいい加減さが笑いを誘う。
マーティのダウンジャケットを救命胴衣と表現したり、未来での自身の発明に驚き動き回るドクの反応など時間を遡ったらどんなリアクションが人物内で起こるかのシミュレートがよく計算されている。
「少し早過ぎた、君らの子供にはウケる」
ノスタルジーを過度に賛美する訳でもなく、主人公を能動的なキャラに描きながらタイムトラベルを面白おかしく、楽しく描くからこそこの台詞が光る。
爽快感溢れるテンポ感と共にいつでも楽しめる名作。