スペクタクルな時間旅行ロードムービーの完結編。西部劇が舞台なので当然のようにマーティの射撃名手設定が活きる…のはほんの些細なワンシーンで、土壇場をアイデアで切り抜ける強かさはやはり1の頃からの変わらない良さだった。
ドクの恋愛模様が本作の見所ではあるが、その相手であるクララがどうにも今作に於いて感情移入がしづらいのは少々マイナスポイントではあるものの、タネンのお約束馬糞オチ、腰抜け呼ばわりからのチェイスシーン、気絶からのマクフライ農場など1作目からのお約束シーンが毎回新鮮味を持って楽しめるのは優秀な3部作の証。
ラストのラストまで無事にハッピーエンドになれるかハラハラさせられる展開が3部作全部に続いてるのも素晴らしい。
BTTFって時間旅行の話ではあるが、本質的には時間旅行を通したマーティとドクの友情物語のように3部作を久々に鑑賞して思う。
時を超え、互いの住む時代が分かれてもなお彼等のバディ感が終始貫かれた事が本作が未だ語り継がれる名作である所以のように思う。
友人、恋人、家族と気軽に楽しめる映画としてこれからも愛され続ける金字塔になり続けるだろう。
しかしこの作品、歴史改変で写真に変化が起こる演出が1の頃から妙にシュールで笑ってしまう笑
