ミーハー女子大生

マイノリティ・リポートのミーハー女子大生のネタバレレビュー・内容・結末

マイノリティ・リポート(2002年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

2054年のワシントンD.C.。
殺人予知システムのおかげで、殺人事件の存在しない社会。
ところが犯罪予防局の犯罪取締チームの主任、ジョン・アンダートンが、システムにより殺人事件の第一容疑者に挙げられてしまう。
彼は自分が事件を起こすことになる36時間後までに、真実を暴かねばならなくなった。

ライバルのダニー・ウィットワー率いる元部下たちの執拗な追跡をかわしながら、都市の探知網をかいくぐって逃げるアンダートン。
そして彼は、殺人予知システムを考案したアイリス・ハイネマン博士から、冤罪のケースがあり得ることを知る。

プリコグと呼ばれる予知能力者3人のビジョンが一致しない時、少数報告の方は棄却されてしまうのだ。
アンダートンはプリコグの女性アガサを連れ出し、彼女のオリジナル・リポートをダウンロードしようとする。

やがて真の犯人が、アンダートンの父親的存在である局長ラマー・バージェスだと判明。
彼は自殺し、犯罪予防システムは廃止。
アンダートンは、別居していた妻ララとヨリを戻し、妊娠した彼女と新しい生活を始めるのだった。

あらすじはこんな感じです。

過去は揺るぎないもの。
消し去ることができないもの。
どんな悲しい過去も辛い過去も、拭い去ることはできない。
人はいつも、いつまでも永遠に過去と共に、生きていくしかない。
夢の中でしか過去から逃れられることが出来ない。
しかし、また目が覚めれば、過去は依然としてそこにある。
過去は消えていくことはない。

しかし、未来はどうだろうか。
未来もまた、人のなかでは揺るぎないものとして決まっているのだろうか。
そんな事は決してない。
未来は、自分で選ぶことができる。
それは、過去を理解して、乗り越えていけるからだ。
たとえ、それが揺るぎない、決して拭い去ることのできない悲劇だったとしても。

だから、未来は予測もできない。
人は、過去を何度でも捉え直す事が出来る。
悲劇や辛い経験は、良い勉強にもみえ、楽しかった出来事も、今になって思えば、後悔の連続だったりすることもある。
その度に、人は未来を見つめなおす事が出来る。

今の自分に何が出来るのか。
それは、常に変わり続けているもの。
自分で、自分を知りつくすことはできない。
だから、決して諦めるわけにもいかない。
見つめ続けていくしかない。
今の自分に何が出来るのか。
そして、新しいことに挑戦していく。
それが、未来を選ぶことなのかもしれない。

ストーリー 3
演出 4
音楽 3
印象 3
独創性 5
関心度 3
総合 3.5