fujisan

ゴーストバスターズ/フローズン・サマーのfujisanのレビュー・感想・評価

3.1
自分の 『ゴーストバスターズ愛』 が試される映画でした。

個人的には前作「アフターライフ」も少し苦手だったのですが、先日金曜ロードショーで見直したら面白かったです。ていうか、それほど今回の映画は気になるところが多かったです。

子供時代にバック・トゥ・ザ・フューチャーやスター・ウォーズ初期作で育った身としては、ゴーストバスターズシリーズにも思い入れがあり、メカ好きも手伝ってゴーストバスターズ・カーの3種類の違いが言えたりするぐらいの愛着ある作品なのですが、それでもう~ん、、って感じでしたね。。

ただ、じゃあ嫌いになったかって言うとそうではないし、ゴーストバスターズは変わらず好きなんだけど、う~ん、、って感じです😓



■ 良かったところ

・オリジナルからの世界観
ゴーストバスターズの世界を作り上げ、自らが一番のファンであるダン・エイクロイド自身がガッツリ関わっていることもあって初期シリーズの世界観が守られており、初期シリーズのファンも楽しめる内容でした。

・キャスト
前作でピュアな美しさが話題になったフィービー役のマッケンナ・グレイス、先日の「僕らの世界が交わるまで」での演技も印象深かった中性的なフィン・ウルフハード、また、METOO騒動から復帰したビル・マーレイなど、前作からキャスト変更がなかったところも良かったと思います。

・お祭り映画
本作はシリーズ誕生の40周年記念作品であるとともに、コロンビア・ピクチャーズ100周年の記念作品であり、そういう意味でのワイガヤ感、お祭り感はあったかなと思います。


■ 残念だったところ
一方で、残念なところは多かったかも・・・

・カタルシスのなさ
まずは、なんといってもこれですね。正直、『え?これで終わり?』っていう感じで終わってしまいました。。NYの都市を舞台に巨大ゴーストが大暴れ!みたいなのはなく、屋内サイズのラスボス(しかも、動きがすごく遅い)とワチャワチャして終わった感じで、正直予告編が一番迫力あったかも。。

・多すぎる登場人物
前作「アフターライフ」は、新キャラ達がストーリーを引っ張っていき、後半に盛り上げ要素としてオリジナル・メンバーが登場、感動のエンディングでしたが、本作は続編のため、最初からオリジナル・メンバーが居ます。しかも結構ガッツリ出続けます。

どこまでメンバーに入れるかは難しいですが、新キャラ6人、オリジナル・メンバー5人。総勢11人のゴーストバスターズ達が団体戦を繰り広げるので、画面やセリフは大渋滞。いや、オリジナル・メンバーはちょい役で良かったんちゃうん?って感じでした。

・盛り込み過ぎのテーマ
多すぎる登場人物にも関連しますが、それぞれに何らかの背景描写が必要になるので、プロットも渋滞します。

ベースは親子愛だと思いますが、継父と娘、恋愛or友情、シスターフッド、ゴールデン・エイジ(老後のやりがい)といったテーマから、新しい世代のファン獲得、子どもも大人も観て楽しい映画、って感じで、多分会議で色んな意見があったんだろうなぁ、って感じる汚れた大人になってしまいました😓

しかも、若い人が観るには120分が限界だから絶対超えちゃだめって至上命令があって、すいません5分だけ超えちゃいましたけどこれでなんとか、で、出来上がったらエンディングがこんなになりました、という勝手な想像をしてしまいましたすいませんすいません。


■ でもゴーストバスターズは好き

映画の冒頭に登場する、『Ghost Corps, Inc』 のロゴ。

本作も、2015年にゴーストバスターズを作るためだけに作られたコロンビア・ピクチャーズ傘下の『ゴースト・コープ』制作作品なんですよね。
https://www.facebook.com/ghostcorps/

で、何が言いたいかって言うと、凄いですよ、多分、次作は。だから楽しみに待ってます!👍


■ 余談
・今、NETFLIXドラマシリーズ「三体」を夢中で観ているのですが、科学者の一人ジャック・ルーニーの部屋にゴーストバスターズのプロトンパック(背中に背負うやつ)が置いてあった!

・あと今回、日本語吹き替え版で観たんですが!主題歌が(以下略
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