fujisan

シカゴのfujisanのレビュー・感想・評価

シカゴ(2002年製作の映画)
3.7
不朽の名作ミュージカル映画、「シカゴ」

アポのドタキャンを食らってしまい、それならと『今ここから観に行ける映画』で検索したら「シカゴ」上映してる!ってことで、すかさず映画館へ。おかげで楽しい時間を過ごすことができました😊
https://natalie.mu/eiga/go/schedule

これを書くために調べていると、2002年の映画なんですね。もう20年以上前か・・と思うのと、主演のレネー・ゼルウィガーって「ブリジット・ジョーンズの日記」で人気が出てからこの映画に出たって勝手に記憶改変してたことに気づきました。。😓

「シカゴ」といえば映画賞を独占した本作も有名ですが、NYのブロードウェイ・ミュージカルの初演は1975年という古さ。しかも、今なお上演され、今年も来日公演があるほどの歴史ある作品で、日本公演では米倉涼子さんがロキシー役を何度か演じていましたね。

ストーリーは、不倫相手を撃ち殺してしまった主婦のロキシー(レネー・ゼルウィガー)が、敏腕弁護士ビリー(リチャード・ギア)の助けを借りて、獄中からミュージカル・スターを目指す、という話。

ミュージカル・スターのヴェルマ(キャサリン・ゼタ=ジョーンズ)との女の闘いを通じ、ロキシーが男性優位社会の中で自立していく成長ストーリーを、素晴らしい歌と音楽、ダンサー達のプロフェッショナルな踊りで魅せてくれるミュージカル作品です。

「ララランド」や「グレイテスト・ショーマン」など、個人的にミュージカル映画は冒頭がキモだと思っているのですが、本作でも冒頭の『 All That Jazz 』が、観ているこちらを一気に映画の世界観に連れて行ってくれます。

ロキシーやヴェルマをはじめ、本作に登場するダンサーたちはみな、肌の露出の多い際どい衣装にハイヒールで登場しますが、それらは男性に媚びるというよりも、男性に見せつけるための戦闘服のようで、男性たちを常に翻弄しているのが痛快。ピンヒールじゃないところにもリアルさを感じます。

ジョン・C・ライリー演じる”ミスター・セロハン”こと、存在感のない夫エイモスが若干可哀想ではありましたが、「ロブスター」や「ゴールデンリバー」など、いつもこういう役柄なので、これはこれで持ち味ということで…😅

今回、本作を初めてスクリーンで観たのですが、まばたきが音楽のリズムに一致していたり、女優、ダンサーたちの鍛え上げられた筋肉の本気さと美しさに気づく事も出来、あらためてこの映画の完成度の高に感動しました。

まさに不朽の名作。良い時間をありがとうございました。
fujisan

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