イタリア映画祭で1番観たかったけれど、時間の都合で行けず。オンライン配信にてようやく鑑賞。
これが全国映画館で上映されていないことが悔しい。
原題そのまま訳されている「まだ明日がある」
ラストまで見た際に、このタイトルのもつパワーを感じずにはいられない。
まだ女性の権利がなかった戦後のイタリア。女だからと学校に通うことは許されず。3年も働いているのにも関わらず、初日の男性よりも低い給料の支払い。そうしたなかで逞しく、娘の…次の世代のためにと、抗う女性たちの物語。
そうした本作が興行収入No.1を取ったというのがまた凄くいい。
私たちは無価値、無能でもない。
男性と同じ権利を主張することはおかしなことでもなんでもない。
今すぐには無理でも。今は、風が変わるだけかもしれないけれど。
それでも、まだ。まだ。
社会的な作風。主人公デリアは日常的に夫から暴力を受けている。そうしたシーンも、音楽と合わせながらエンターテイメントに落とし込みつつ、きっちりとテーマを描く。
ものすごい作品でした。見て良かった。