うかりシネマ

ウルトラマンブレーザー THE MOVIE 大怪獣首都激突のうかりシネマのネタバレレビュー・内容・結末

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このレビューはネタバレを含みます

TVシリーズの続編ながら、ダイジェストがしっかりしており単体でも楽しめるようになっている。
映画ということでミニチュア破壊があり、特にメインビジュアルにもある国会議事堂はこれでもかというくらいに壊してくれて満足。
都心での戦いなのでもう少しミニチュアが欲しかったが、CGの予算も増えて、一瞬だけ映すとか爆炎で隠すのではなく長尺で壊すシーンを見せてくれるのでCGでも満足。

内容はニジカガチ戦やゲバルガ戦のような二部作くらいのもので、よくも悪くも特別感はない。TVシリーズのくびきから放たれてスパイラルバレードが活躍したりアースガロンが単独撃破してくれたのはよかったかな。
“未知”と“対話”のドラマツルギーも完結しているのだから、ブレーザーの出身に軽く触れるくらいはあってほしかった。ただ、最後の台詞が聞けただけで「最終話の後」の後日談としては満足ではある。

ドラマパートはとにかく対比が下手。
最後のシナリオとしてゲントに重ねたゲストキャラを出すのはいいが、「父として向き合う」というオチはSKaRD所属を隠すゲントを否定している。母親を亡くした子供が中核なのに、ゲントの妻で不吉な演出をしておきながら問題なく終わってしまう。
ラストがいいだけにもう少しどうにかしてほしかった。

OPにめちゃくちゃ地味に新規カットがあるファンサービスや、テロップを大きめに配置してスクリーン映えさせるなど映画らしい演出が嬉しかった。