ふぇりな

ボーはおそれているのふぇりなのレビュー・感想・評価

ボーはおそれている(2023年製作の映画)
3.9
ハッキリ言います。オチと女性ばっかり醜悪さが目立つ気がするところ以外は好きです。演出に関して言えば、時代の最先端にして世界最高レベルではないでしょうか。間違いなく映画館で観るべき映画ですし、唯一無二の悪夢没入型作品でした。ホアキン・フェニックスの美が詰まっていて、彼のことがさらにすきになりました。

なおこれは少数意見だと思いますし、全くおすすめではありません。
想像の斜め上を行くような地獄に次ぐ地獄だし、あまりにも最悪で邪悪な作品なので、これを嫌いと言えないのがなんだか悔しいです…でも本当にそうなんだからもう仕方ないですね…これを嫌いと言える人間になりたかったです。
ボーの気持ちが所々ですごくよく分かって辛くなりました。でもそれって現実にあるメンタルヘルス的問題を可視化しているとも言えるので、その点はすごいと思います。生きるのって大変だよな、なんて思いました。まああそこまでハードじゃないですけども。笑

分からない部分も多々ありますし、結局何がしたいんだとか色々思うこともありますが、ボーにとって知らされるべきではないことは観客にも知らされなかったのだなと感じましたし、それはそれでいいのかなと。繰り返しますが、オチ以外。笑

最近ヨルゴス・ランティモスに裏切られたので、彼に求めていたものをアリアスターが与えてくれて、とても嬉しかったです。今後も期待しています!!!
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