deborahharry

シビル・ウォー アメリカ最後の日のdeborahharryのレビュー・感想・評価

3.9
note-actor, director, and cinematographer
A24がドンパチするとこうなるのね。監督さま、イギリス人。
28日、28週でならした腕前か?

俳優陣、さすがキルスティンさん。圧巻。
小娘もかなりいい。けど、

たった1シーンでまた持っていったなジェシー・プレモンス!
最近、めちゃくちゃ出てておいしいところ全部持っていってる。

音楽、だれもやらないような選曲。
めちゃ効いていた。ベタベタハリウッド大作だったら、ブルース・スプリングスティーン使いそうだが、素晴らしいセンス。


カメラマン(映画の)一番命がけだわ。大量に出てくるスタントやエィストラの兵士たちすごい訓練された演技。専門だろうか?
戦場も大ロングではなく、あれぐらいせまいピンポイントだと、隣にいるみたいな臨場感。

キルスティンさんがソニーなのに小、娘ちゃんがフィルムのニコン構えた瞬間、なんでやねんっ、とつっこんじゃったけど、まさに最近の新進気鋭の若手監督がわざわざ16ミリで撮ったりしてるような「温故知新世代交代」を象徴するアイテムだったのだろうか。(ついでにあんな風に現像できるなんて初めて知った)

わけーのがアナログものを崇拝してるの見ると、ファッション?と思っていたけど、稀にそうじゃないコが本気と気概を表すために持っているのであなどれない。汗。うちのクラスにもいた。

こういった徒弟制度の職は、親より恩のある師匠がいなくなったとたん、キルスティンのようにフヌケになるのも、世代的によくわかる。リアルだ。
そしてへなちょこ小娘は、おじいちゃん大師匠と、キルスティン師匠のあとをしっかり受け継いだ。

ジェシー・プレモンスは、フィリップ・シーモア・ホフマンをばっちり受け継いでいる。もうマット・ディモンのそっくりさんは卒業した。

いっそのこと大統領を、トランプ似にしておけばよかったのに。

ついでにロケ地、NYからDCに向かう高速道路といい、ピッツバークといい、ホワイトハウス付近といい、げげ、あそこ通ったわ、と思うと、あんなグッチャグチャになっててちと胸が痛くなった。
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