よん

不死身ラヴァーズのよんのレビュー・感想・評価

不死身ラヴァーズ(2024年製作の映画)
3.6
何だか最近、さらっとしていてもジメっとしていても、つまり良くも悪くも「凪」な関係性を描いた邦画を見てばかりいたので、ポッピングシャワーみたいな恋物語は久しぶりだった。主人公登場シーンからパチパチィ!と目を覚まさせる楽しいカミナリが落ちる様子はそれだけでもう求めていた「体験」なのだと思わされる。

原作未読だが、どうやら主人公を男女逆転させているようで、元との乖離があるのかはわからないけれど個人的には見上愛が100点満点の500点を突き破る演技を見せており、こんなキャラクター居ないんだけど、どうしたって1秒目から嫌でも恋しちゃうこの感じ…引っ張り出すのも野暮だけど、大九作品のキャラ達の吸引力に近しいものがあって、彼女が動いて話しているのをみるだけで何だかモリモリ力が湧く感じ、素晴らしかった。
でも佐藤寛太くんも最高だったな。ちょっとした演技がぴりりと効いていて、何というか、うわーっ皆この作品、好きで楽しくて作ったんだなあと思いながら見れる。

理屈じゃないんだよな、いろんなことは。パチパチする痛さも甘さも無駄なこの感じも、でもやっぱりそういうものが一粒ずつ人生で、あの人の良さなんだ、みたいなまとまらない感想とともに終わった、でも何かすごく爽やかな気持ちになる映画体験。
楽しかったよ!!
ポッピングシャワー映画、最高!
よん

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