シャークウィザード

オーメン:ザ・ファーストのシャークウィザードのネタバレレビュー・内容・結末

オーメン:ザ・ファースト(2024年製作の映画)
4.9

このレビューはネタバレを含みます

オーメンは初代が面白過ぎて他は超えられないでしょと思ってました。
そのため軽い気持ちで見に行きましたが、予想以上の面白さ!
2時間ハラハラしっぱなしで凄く楽しかった!
ホラーが好きな人にはお勧めできる名作。
オーメンを見た事がある、好きな人ならより分かるネタもあるので一層オススメ。


以下、ネタバレを含む感想。

































あの神父、オーメンにも出てくる神父か。
ガラスのシャワーに落ちてくるパイプ、首チョンパか串刺しか…!早速オーメンを思い出す演出、そしてどちらとも違う新たな衝撃の死。
イタリアの教会にやって来た修道女マーガレット。かつて幻覚が見えて周囲から距離を取られてきた彼女は同じく周囲から疎外される少女カルリータに出会う。そしてマーガレット、カルリータの周辺で次々と不可解な事件が勃発というストーリー。
カルリータの演技、醸し出す雰囲気が凄く好き。黒一色の不気味な絵を描き、床を這うように動く姿とか怪しかった。
マーガレットも次第に危うさ、不気味さが出てくる。マーガレットが幻覚を見るのでマーガレット視点で安心ができない。誰を信じて見ればいいのか分からず、不安感をずっと煽られるのが堪らん。
暴動に巻き込まれた時、全身を触られ舐めまわされてる幻覚に苦しむマーガレットの迫真の演技だった。
「あなたのためよ!」と言って首つり+焼身自殺するシスター、オーメンのオマージュか!一層パワーアップした描写に沸いた。
ダミアンが産まれたのが教会側の陰謀というのが驚いた。時代の変化で信仰を失う教会が再び人々に神を信じさせるために、反キリストを世に産もうとするのマジでイかれていて、この発想、展開を思いついた脚本は天才かと思った。
教会側真っ黒じゃねーか!
デカデカとモザイク。モザイクの中から出てくる異形。
ディスコで会った男、そこで立ち止まったらダメだろ…。
マーガレットが祈ってるシーンで画面を引いたら蝋燭と明かりで悪魔の顔になってるの天才の構図。
カルリータ、髪を束ねて綺麗な服を着たら可愛い。
過去の資料で写真に小さく映っているのがどれもこれもエグイ。これをずっとやってたの邪悪過ぎる。
痣の場所そこか!
神父の部屋のドア、安全の為とはいえ鍵だらけなのが印象的。
マーガレットがカルリータに抱いた親近感の真実がこうやって回収されるとは。何となく予想できた正体だけど、実際に突きつけられるとキツイ。
マーガレットのお腹が膨らんでいくのエグ…。
遂に誕生。これで終わりや…と思ってからのマーガレット、凄くカッコいいムーブ。「神の声が聞こえるでしょう?」→「私の声しか聞こえない」返しとしてカッコ良過ぎた。直後にあんなに動けるの凄いよほんと。
カルリータ!あんたいい子や!
燃え盛る炎の中のジャッカル。
誰の子にするか、標的はもう決めてたのね。
これは考察なんだけど、マーガレットの同室だったルス(でいいんだっけ?
)彼女は最初から全て知ってた教会側の人間じゃないかと。
ディスコにマーガレットを連れて行ったのも、あの儀式を行うキッカケにしようとしたんじゃないかと思う。最後にマーガレットを刺したのもルスだったと思う。
修道服を着せられてから皆で床に倒れた所でこいつらヤバすぎだろと思ったが、すぐにあれができる時点でグルだったんじゃないかと思った。

Ave Sataniの力強さ。流れ出すと「ウワーッ!」となる。
マーガレット、カルリータ、女の子の静かで小さな幸せなシーンがグッとくる。
そこに訪れた神父が告げる名前で終わり。
うーん、すばらしい終わり方。
これは傑作です。
ダミアン。