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『Sons(英題)』に投稿された感想・評価

Omizu
3.8
【第74回ベルリン映画祭 コンペティション部門出品】
『THE GUILTY/ギルティ』のグスタフ・モーラー監督新作。ベルリン映画祭コンペに出品されデンマーク・アカデミー賞であるロバート賞では11部門にノミネートされた。

傑作!これはいい。『ギルティ』から引き続き「罪と罰」というテーマを一貫して描く姿勢に好感が持てたし、その複雑な心の動きを上手く演出していた。

モーラー監督の禁欲的なスタイルに貫かれた鋭いサスペンスで、終始緊張感が半端ない。主演の女優さんも素晴らしく、息子を殺した犯人に対して復讐心と慈悲の心の間で揺れ動く様を体現していた。

息子を亡くした母、そして息子を殺した男、二人の思惑が交差する。張り詰めた空気感に息を呑む。単純な言葉では語りきれない複雑な心の動きを上手く描いている。

これは配給決まっているんだったかな?『ギルティ』でみせた実力は伊達じゃない。素晴らしいサスペンスだ。これは日本の観客にも受けるはず。
[] 40点

2024年ベルリン映画祭コンペ部門選出作品。グスタフ・モーラー長編二作目。一昔前に北欧の刑務所の過ごしやすさみたいな話が世間を賑わせていたが、最近は北欧の刑務所もアメリカ的な利益重視型にシフトしているらしい。閑話休題、本作品の主人公エヴァ・ハンセンはデンマークの刑務所で刑務官として勤めている。受刑者たちに親切に接していて、彼らからも好かれていて、ヨガ教室の指導もしている。そんな彼女はある日、前進入墨の青年ミッケルが移送されてきたのを見て態度を一変させる。彼と間に一体何があったのか…?という序盤は結構面白かったのだが、彼がエヴァの息子を殺した犯人だったとあっさり判明してからは刑務所という舞台があっけなく記号化してしまい、ノイズに変わってしまった。エヴァは刑務官の役職を悪用してミッケルに嫌がらせをするのだが、そもそも刑務官になるにあたってエヴァの身辺調査はされていないのか、数々の嫌がらせは監視カメラに映ってないのか、彼を入院レベルにボコったのにお咎めなしなのか、訴えるぞという脅しに屈して様々な便宜を図るのは誰にもバレないのか、という疑問を前に善悪やら私刑のどーたらこーたらというテーマが吹っ飛んでしまい、あまりにも現実離れした思考実験と化してしまうのだ。題名"息子たち"というのは、彼女が母親のように受刑者の若者たちに接する様や、ミッケルへ強烈な悪意を以て接する様から鑑みるに、ついぞ対話することの叶わなかった息子の持つ二つの面を象徴的に扱っているのだと思われる。また、ミッケルの母親とエヴァという二人の母親の対比も興味深い。彼女は息子が人殺しとなった今でも刑務所まで会いに来て彼との関係を繋ぎ止めようとしているのだ。ただ、こんな魅力的な設定もあまり活かしきれずボンヤリしたまま終わってしまった。一体何がしたかったんだ?冒頭が面白かっただけに残念すぎる。
ベルリン国際映画祭にて。

面白かった。「THE GUILTY ギルティ」のグスタフ・モーラー監督、今回は刑務所ワン・シチュエーション・スリラー。
シセ・バベット・クヌッセン、ダール・サリム共演。
シセの母性感じる優しい看守から内に秘めた怒りをグッと堪え「何か」を待っている様子まで、演技の深さと広さはすばらしくて、主演俳優賞受賞でもよかったんじゃないかと思う(結果的に受賞は逃した)

デンマークの刑務所で犯罪者の更正を手助けする真面目な看守エヴァ。隣の凶悪犯収容棟に刑務所内殺人を犯したミッケルが移送されてきたことにより勤勉で真面目だった彼女の中の何かのスイッチが入る…!?

屈強な男性看守じゃないと勤まらない凶悪犯収容棟、さんざん止めておけと先輩看守に言われながらも頑として譲らず異動する。
案の定凶悪犯の暴行に対応するはめになりうんこ投げつけられたりと散々な目に遭うんだけど。

エヴァがなぜ看守になったのか、なぜそこまでして凶悪犯収容棟への異動を申し出たのか。わりと早めに明らかになる過去はそうだろうなと思ってもそこからの展開に釘付け。

「コヴェナント」で印象的だったダール・サリムはここでは屈強な先輩看守として登場、エヴァの行動に複雑な思いをいだく。

静かながら時折入る恐ろしい暴行や秘めた怒りが緊張感をずっと持続させる復讐劇。

罪と罰、道徳・正義・仕事人間の忠誠心と大切な人への思いの間で揺れまくり混乱しまくるエヴァの行く末……
強い怒りと強い愛が引き起こす行動と、人間とは思えない凶悪な蛮行が対峙するとか単純な話ではない。

原題は「看守」の意味だが英題は違う。なるほどな英タイトルなんだな。

ギルティとはうってかわって社会派ドラマかと事前に予想したが、やっぱり閉塞的でスリラー要素が強い映画で大満足。

今後もグスタフ・モーラーに注目していきたい。