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Architecton(原題)
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『Architecton(原題)』に投稿された感想・評価

sonozy
3.5
『GUNDA』で注目を集めたロシア出身のドキュメンタリー映画監督ビクトル・コサコフスキーの新作。

プロローグとして登場するのは、ロシア軍による爆撃で破壊されたウクライナの建物。
イタリアの詩人ジョヴァンニ・パスコリの詩が引用され、巨大な採石場で岩が崩れ落ちる迫力あるシーンへ。

雪の降る中、自宅の庭に、“魔法のサークル”なる石で円形に囲ったスペース(人間立ち入り禁止らしい)を2人の石工に作らせているイタリアの老建築家ミケーレ・デ・ルッキ。

ドローンによる美しい映像、印象的なモノクロ映像やスローモーションも加えながら、映し出される映像の情報や語りはほぼなく、荘厳なサウンドデザインとその映像に没入する感覚です。

レバノン・バールベックの美しい神殿遺跡と、その巨岩の周辺を30年間一人で保全しているという男性。
トルコ大地震で崩壊した無惨な都市の姿とその瓦礫を運び山に廃棄し続ける何台ものダンプカー。
石積みアート(ロックバランシング)をするアーティスト。
自動でセメントを積み重ねて壁を作っていくユニークなマシン。
...など、興味深いシーン。

エピローグは、“魔法のサークル”のそばで、監督が建築家ミケーレ・デ・ルッキに建築や人間の創造性などについて問い語る。

強いメッセージがあるのかどうかは良く分かりませんが、感じ取る系?の作品として楽しめました。

トレーラー
https://youtu.be/RR25tUB4pMM
["私たちには新たなる美の概念が必要だ"] 50点

2024年ベルリン映画祭コンペ部門選出作品。『GUNDA』以来4年ぶりの新作で、製作にはA24が関わっている。『¡Vivan las Antipodas!』(2011)『Aquarela』(2018)に連なる三部作の終章。建築家ミケーレ・デ・ルッキを導き手として、自然と建築についての瞑想的なエッセイを奏でるように語っていく。一応の主軸となる物語(?)は、ルッキが作業員とともに自宅の裏庭に広い円周を描き、その上に石を並べていき、本人の言う"魔法陣"を完成させるという一連の作業であり、その合間に建築材料に関する様々な映像が挟み込まれる。倒壊したコンクリの建物、今でも残る数千年前の石造りの遺跡、採石場での採掘風景(爆破のスローモーション)、石の上に石を置くアート、バールベックの巨石などである。あまりにも『動物誌、植物誌、鉱物誌』すぎるなぁと思ってたら、採石場で石が山積みになってるという全く同じシーンが登場して爆笑した。テーマは"数千年美しく生き延びる建物の建て方を知っている人類が、なぜ40年も保たない醜い建物を建てるのだろうか?"であるが、それは建築家であるルッキにも分からない。とにかくコンクリは自然界のものじゃないからそこには何も育たないし、死んだらそれきりだと全否定で、これから人口過密社会を形成するには"新しい美の概念が必要だ"として締めくくる。のはいいんだけど、どうにも頭でっかちというか、もう既にコンクリを使うことが"新しい美の概念"になってるからこうなってるのでは…?と思うなど。DVDだのVODだのは残らない、フィルムこそ嗜好だ…とかと一緒でしょ(ジョナサン・ノシターのドヤ顔思い出して胃が痛くなってきた…)。んでここに、アダム・ドライバーがメガロン持って乱入してきて、新しい都市を作るんでしょ?違うか。
mplace
4.1
物語性から大分離れた、台詞が極めて少ないこのような非常に芸術的な作り方がされた映画もA24が配給するのかというのが意外に思ったが、映像美からしてさもありなんとも思えた。

多大な労力と人材と建築材料、そして時間を費やして建てたところでいずれは老朽化により取り壊したり、または戦争によって無惨に爆撃・破壊されたりするのにも関わらず、何故人は建物を建て続けるのか?という建築家の葛藤と、石とコンクリートという建築に欠かせない物質について様々な場所や角度から迫った美しいドキュメンタリーだった。

特に古代遺跡で男性が黙々と石を運ぶシーンや、破壊された建物の瓦礫をダンプカーが運び、瓦礫の山を作り続ける様子、また石の山が地震あるいは人為的なのか分からないが崩れ落ちていく様をスローモーションで映し出していくシーンは観ていて不思議と飽きなかった。人類は何千年とこのように石と付き合ってきているのだという事がひしひしと感じられたように思う。

終盤における建築家との会話は少し説明的過ぎるような気もしたが、全体的には映像に重きを置いた、とても丁寧に慎重に作られた映画という印象だった。