中々面白かった。ニヤニヤしながらも自身の暴力性の発露に怯える、危なっかしさと孤独さが同居するダルトンとギレンホールのマッチ具合が良い。目が全然笑ってない。に対しての悪役コナー・マクレガー。今までどうやって生きてきたのか心配になるくらいの大暴れ極悪党で(特に教習車を木にぶつけて停車する所は最高すぎて感動した)、出てくる度に一気に画面が魅力的になる。デューン2といい今作といい、高尚さゼロの直球悪なサイコ悪役を最近たくさん見れて嬉しい。
ただ内容に対しての尺の長さは少し気になった。ダイナミックなキャラクターアークや場面転換がある訳でもないので、もっとタイトな尺だったら更に良かったかも。アクションシーンの広角レンズ？撮影は斬新ではあるがややノイズになるのも気になる。ケレン味があるのは良いのだが。
とはいえエンタメアクションとしてとても良かった。ミニマムな用心棒ものに始まり終盤では一気にトンデモ具合が拡大するのも楽しい。生きてるんかい！なミッドクレジットも好き
