ヒッチコック作品のホラーサスペンス。
「幽霊に取り憑かれて放浪する友人の妻」を助けるため高所恐怖症の元刑事が捜査を行う。
古い作品なので間延びも感じるが、そのラストと「めまいエフェクト」と呼ばれる撮影技法は見所。
以下ネタバレ感想を。
物語としては、幽霊の正体は、を探る面白みを感じるも、アメリカ特有の「あーあ、愛し合っちゃった」という展開にげんなり。
そこから妻が亡くなり、妻に似ている女性が現れ、と常軌を逸するラブロマンスかと思って見ていた。
男が昔の女性にこだわるのは異常に見えつつも、「昔の恋人や好きな俳優らと目の前の人を重ねたくなる人もいるのでは」と思いながら見た。
それに加えて「高所恐怖症」を治すためにわがままになる主人公になんじゃこりゃ感はあったものの、種明かしとなる妻と偽妻の二人説というところにはなるほどと納得。
非常に面白かったが、それってあり?と思うところもあった。サイコでもめまいでも、トリック自体は後に色々リメイクされているのだろうと思った。