【my映画館2024 #36】
“怖い。”
»女であることの不平等さから目を背ける女性教師はある日、親友の女性から彼女を餌食にした男友達と婚約したと聞かされる。そんな中で、生徒から衝撃的な性の悩みを打ち明けられて、動揺していく。
はい、タイトルと予告編に妙に惹かれての鑑賞でしたが…いつも通りに原作を知らなかったので、これはズドンと来ましたね。
よって、オススメはしません…性と暴力に愛を苦々しく見せつけられる覚悟ができる方はご覧下さい。
そう、それぞれに抱え込んだ価値観のまま他人をどこか見下し、その歪みに気付いても気付かぬふりをして過ごしてもいつかは向き合わざるを得なくなり、長引けば長引くほど厄介になるのは間違いない…と、スクリーンを見つめてましたね。
にしても、印象に残ったのはあの親友の女性の存在…善人じゃない生き方でも、希望を持って腹を括った者は強い。
うん、ちょっと雑な描き方は気になりましたけど…公開日前に炎上して風当たりは半端ないでしょうが、衝撃度は今のところ今年一番で、見て損した余韻では無かったのは確か。
なお、今回のスコアは俳優陣へ。
そんな俳優陣では、奈緒…その覚悟はきっちり見て取れましたし、ターニングポイントになる代表作かも。
風間俊介…ゲスい狂気が憑依したかのような怪演。
三吉彩花…いい仕事ぶりと存在感を披露。
猪狩蒼弥…某若手俳優と印象が被ってるので、今後に期待。
さらには、田辺桃子に板谷由夏らのサポートが良き。