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Motel Destino(原題)
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『Motel Destino(原題)』に投稿された感想・評価

Omizu
3.8
【第77回カンヌ映画祭 コンペティション部門出品】
『ファイアーブランド ヘンリー8世最後の妻』カリン・アイヌーズ監督作品。カンヌ映画祭コンペに出品されたブラジル映画。

アイヌーズ作品はこれが初見。ゆえに作家性や過去作との比較はできないが、ざらっとした質感の撮影や鮮やかな色彩が印象的な秀作だった。

ギャングに追われる男が「Motel Destino」に逃げ込むが、そこの女主人といい仲になってしまい…というストーリー。

物語自体に何か新味があるわけではないのだが、ブラジルの風土を感じるロケーションや官能描写や暴力描写がなかなか上手い。ラブホテルという舞台が故にセックスシーンがけっこう多い。確かにこれは日本での劇場公開は難しそうだ。

ギャングに追われる男とホテルの女主人、そしてやや暴力的な夫の三角関係が主になっているが、客室の隠し窓から覗いたり監視カメラでみていたりと「見る/見られる」という関係性の描写が上手い。

灼熱のラブホテルで繰り広げられる三角関係を色鮮やかに捉えていてけっこう好きだった。終盤の展開も予想はつくが鮮烈な印象を残す。アイヌーズの安定した手腕が光る良作。
[ブラジル、暗殺を寝ブッチした男とパラダイス的モーテル] 70点

2024年カンヌ映画祭コンペ部門選出作品。カリム・アイノズ長編九作目。前作『Firebrand』が昨年のカンヌ映画祭コンペ部門に選出されていたので、二作品/二年連続選出となった。本作品は同じ地域を舞台にした未発表の『Trevo de Quatro Navalhas』『Lana Jaguaribe』へと続く三部作の第一篇とのこと。整備工として将来は自分のガレージを持つことを夢見る主人公ヘラルドは兄ジョルジェと共に、地元で有名な闇金業者で麻薬密売人"バンビーナ"から暗殺業務を請け負うが、実行日にバーで女を引っ掛けていたら寝過ごしてしまい、兄は死亡し任務にも失敗した。"バンビーナ"の追手から逃れるため、ヘラルドは寝過ごした際に泊まっていたモーテルに住み込みで働くことにする。元警察官のエリアスとその妻ダイヤナが経営するそのモーテルは、敷地は電気柵と大きな門で囲まれ、受付は必要最低限の窓枠のみ、部屋には従業員とやり取りする小窓が空いているという刑務所みたいな構造のくせに、やたらとヴィヴィッドな色彩に囲まれたパラダイス的地獄を体現するモーテルで、ヘラルドはダイヤナに心惹かれていく。サウンドデザインが素晴らしく、掃除をしていると他の部屋から喘ぎ声が廊下まで響き渡ってくるのだが、これがちゃんとした(?)セックスなのか人殺しでもしてんのか分からないくらい激しいもので、隠れているはずなのに有り得そうな未来を感じさせ真綿で首を絞めるような状況を作り上げている。そんな環境でもヘラルドはダイヤナへの燃え上がる感情は隠せず、暑く気怠げな情事が何度も行われる。モーテルに隠れたことで生や性が血肉を得て実体化していくような生々しさがあって非常に興味深い映画だった。印象的な場面で必ず登場する浜辺のシーンが良いなと思ったら、DPがエレーヌ・ルヴァールだった。
2.5
【モーテル、それは性と暴力、溶けた刻が渦巻く場所】
第77回カンヌ国際映画祭コンペティション部門に選出されたカリン・アイヌー新作『Motel Destino』を観た。

ラテン映画特有の茹だるような暑さがひしひしと伝わってくるような空間。昼だろうと夜だろうと暑苦しく、人々はだるそうにタバコを吸い、銃を持った男たちが腰かける。そこにモーテルがあるのだが、これが性欲と暴力の工場のように機能する。赤いネオンにまみれた空間で激しいセックスが行われるのだが、そのまま首絞めにまで発展する。街中で動物が性行為をするようにむき出しの人間の欲望が現出する。

本作はフィルムノワールとして、欲望に取り込まれていく空間としてモーテルが位置づけられている。茹だるような暑さの中で時が溶けていき、凄惨で虚無でどうしようもない人々の地獄が捉えられていく。

オープニング、エンディングがカッコいいのと、空間造形がユニークだったりするのだが、正直この手の話ならショーン・ベイカーの方が上手いと思った。ショーン・ベイカーの場合、ユーモアと怖さのチューニングが味わい深いものへと昇華させているのに対し、こちらは想定内の怖さ一辺倒で押し切っている印象が強い。

男による暴力批判としてもイマイチなところがあり、嫌いにはなれない作品ではあるが複雑な気持ちにさせられた。