「向こうで待ってるから向こうでも遊んで欲しいなあ」
人と接することが苦手
通底しているのに対照的な二人
仲間が欲しくてたまらなくて
熱い気持ちをぶつけたとて
利用価値の物差しでビジネスライクな関係しか結べない
隣に並んで立つ人がいる羨ましさ
ハンカチを渡して受け取って
気兼ねなく血を拭う
"人殺し"じゃない日常を味わう安定
そんなものがあれば
「生きてて良かった」と思えたのかもしれない
"二人で一つ"から"一人じゃない"へ
二人なら最強
めちゃくちゃに良い‼️
これまでのシリーズの集大成のような
過去作を踏まえたまとまりのある
メッセージのある最新作だった
頭突きのカウンター、神村兄弟との戦い、ツーピースのショートケーキ
過去最強の宿敵との死闘がすべての流れを汲んで成り立っているんだなと
ラストの二人を見ながらそんな感慨に耽ってしまう
パワーアップするアクション
序盤からもうキレッキレのバチバチ
池松壮亮さんが演じる冬村の説得感が凄まじい
とんでもアクションの途中でターゲットを見て一瞬にんまりとした表情になるとか
何かもうすごいなと思うしかない
肉弾戦、ガンアクションに関しては邦画でトップなんじゃないかと思う
長尺で見せてもただただ圧倒されるのが観ていて気持ち良い
今回は軽妙な掛け合いが少なめ?
アクションの方にバランスを傾けてた印象はあるので、二人の掛け合いが相対的に少なめの印象
そんな中でもお馴染みのちゃちゃちゃの足音
オシャレな方とオシャレじゃない方のウルフカット
めちゃフォーマル、フォーマルポイント
楽しい楽しい拷問の時間だ
だとかゆるい時間をきっちりはめてくるのは健在
二人だけでなく、新キャラのキャラ立ちの良さも素晴らしい
脳筋・七瀬、厄介な先輩・入鹿、難敵・冬村
みんなそれぞれに深掘りされる時間があって終わる頃には好きになってしまう
冬村がお箸をもらえないくだりとかは一発でどんな人間か形作られる
キャラ付けの巧さは阪元監督の特長
これからどう展開していくか楽しみ
シリーズがこれから続いていくとしても明らかに重要な立ち位置の今作
次回作が早く決まってほしい気持ちもあるけど、国岡シリーズもやってほしいな…