タカ

ボーン・コレクターのタカのレビュー・感想・評価

ボーン・コレクター(1999年製作の映画)
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「僕がそばにいる」

ちょうど良い〜〜〜
重すぎずかといって安っぽくなく
サクッと楽しむには良い塩梅のサスペンス
多少雑な展開も目立つけれども
まぁそれもひっくるめてちょうど良い❗️

安楽椅子探偵もののストーリー
過去の事故の影響で身体の自由が効かないリンカーンが主人公
そして彼の文字通り手足となるのが、自身のキャリアプランに悩むアメリア
この二人の師弟関係が絶妙に良く、バディものとして目が離せなくなる
優秀すぎるが故に弟子への要求(手首切り落としハラスメント)がキツすぎてドン引きそうになる場面はあるけど
自ら可能性を閉ざさそうとしていた彼女を前向きに歩ませているのだからなかなかの名伯楽
遠隔で的確に指示を出すのも優秀さ加減を表す
そして何より豊富な知識のデータベースから答えを導き出す捜査シーンが面白い

殺人事件の描写に関しても過不足なくの感じ
一つ一つの事件の凄惨は伝わるし、ショッキングな描写もあるけれど
いかんせん引きの画で明確になっていなかったり、尺が短くて分かりにくかったり
もう少しインパクトのある形に出来なかったのかなぁという残念さはある
でも、退屈になるわけでもなくさらっと見れるから良いのかもという気はする
レーティングを意識したのかもしれないしね

クライマックスの展開は見応え十分❗️
明らかにハンデがあるのに可能な限りの反撃をしていくアイデアが楽しい
あっそういうかまし方があるのかという驚きもあって印象に残る

図書館での手がかり発見がいくらなんでも雑すぎるとか
一つの書籍をオマージュした殺人なら、他の犠牲は何だったんだとか
ルームミラーの飾りが上手く活かしきれてないとか
親しい人間の犠牲に対する弔いが無さすぎるとか
色々思うところはあるけれど
総じて考えても好き寄りな映画
忘れた頃に観たくなる
タカ

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