足拭き猫

五瓣の椿の足拭き猫のレビュー・感想・評価

五瓣の椿(1964年製作の映画)
3.5
不幸だった父の苦労を一方的にはらしていく娘。最初はその理由に納得するも、後半につれ、いやそれを言うのはちょっと無理あるだろうと感じていたらさすがに実の父親は直接手にかけず。

長い・・・それぞれのエピソードをテレビで1話ずつで見てもいいくらいなのではと思ったらNHKでドラマになっていた。殺す事情や恨みを丁寧に追っていき、かつ理由を喋るのでどうしても長くなるが、昔の映画はそこは端折らなかったのかと妙に感心した次第。だが、岩下志麻とクセのある相手俳優たちが引っ張っていき162分を観れる。かんざしで殺していくのは必殺仕事人を彷彿させる。

上からショットの雪景色が異様に寒々しくて印象的。今だったら積もった白と血の赤色を対比させるところ。