足拭き猫

王国(あるいはその家について)の足拭き猫のレビュー・感想・評価

3.8
初っぱな棒読みが始まった時は2時間半耐えられるんだろうかと心配するも、4番目のシーンくらいから感情表現が入ってきたのと、役者が同じ台詞を言うにしても毎回違う声のトーンだったり、場合によっては表情やごくたまにライティングも違っているので途中から面白くなってきた。映像はほぼ役者のアップと会議室の中なので、逆に想像力を働かせて画は自分の頭の中で作るようになり映画の見方として新鮮だった。

時間は長いが話を牽引する冒頭部分の語りと劇中の台詞が上手で飽きさせない。女同士がドロドロとした感情を持つ話なので、それはそれとして映画で見れたら面白そう。