五瓣の椿の作品情報・感想・評価

「五瓣の椿」に投稿された感想・評価

yaaa

yaaaの感想・評価

4.0
四捨五入すぎてざっくり要約すると岩下志麻さんの「キルビル」。
ビルは伊藤雄之助さんでなくて岡田英次さん。
一部、二部のインターミッション付きでボリュームも「キルビル」みたい。
とにかく気立ての良い町娘から男をじらしてじらして悶絶させる小悪魔までじっくりたっぷり一番いい時の岩下志麻さんを堪能できる。
両親を演じる左幸子さん加藤嘉さんは存在感抜群。
ハニートラップで相手を誘い攻撃する岩下志麻さんだがその時の男のあしらいは見もので、男どもの股間がギンギンになっている(描写は一切ない)のが十分伝わる。
両親の復讐というマカロニみたいに分りやすい入り口から、まさかのあの人が!の人間の業をみせつけ加藤剛さん投入で「追う追われる」の娯楽で巻き返し復讐者のその先まで描く。
山本周五郎さんの原作が偉大なんだろうが、脚本の井手雅人さんの筆圧、監督の野村芳太郎さんの人間への鋭い眼差しが「この頃は大人が映画作ってたんだよなぁ」と思わせる。
既婚者はお歯黒してるとか街並み描写も結構細かい。

ごべんのつばきと読みます。私は読めませんでした…
Abu

Abuの感想・評価

4.6
インターミッションのある映画は久しぶりです。
それくらい長い映画でした。
原作は山本周五郎先生の長編作品で、何度もテレビドラマ化されています。
原作の面白さは勿論の事、名監督に名優の競演ですね。
とにかく志麻様は美しい。
そして左幸子さんと加藤嘉さんはこれ以上ないくらい適役でした。
また「大岡越前」間違えました加藤剛さんの生真面目っぷりも抜群に良い。

極妻に出るまでは志麻様はね〜
それはもう…それはも…それは…それ…そ………
岩下志麻さんって、美人すぎて清純な役やっても裏があるようにも見える気がしていたけど、この作品は清純な部分と復讐の鬼と化している部分がある役のため、裏の優しい部分が輝き、演じ分けもすごくできていた思う。復讐の合間に優しい姿に戻るところで泣いてしまった。
井出俊朗の脚本は途中、加藤剛を出してきて飽きさせず、志麻さんに狙われる男性陣(特に伊藤雄之助)も清々しいくらいゲスい悪役を演じているので面白かった。

「1964年の映画ー東京オリンピックがやってきた『あの頃』」@神保町シアター
buccimane

buccimaneの感想・評価

4.0
学が無いから何度も読み方分からなくなるけど瓣てつまり弁か。
敵討ち的なやつだけどいかに女性が不利かという話でもあり市原さんにお金渡して名前聞かれたときにお互い女ってだけでいいじゃないですかみたいに言ったのウルっときた。
ていうか志麻さん、イザという時に確実に勝てる形勢取ってから打ち明け話すればいいのにそうしないし武器も何故かカンザシにこだわるから凄いハラハラする。
しかし志麻さんが出続ける限り長編でも全然苦にならないな。
伊藤雄之助さんとの掛け合いがピークタイムという感じはするけど。
伊藤さんのフィンガーテクもっと詳しく見たかった。
T

Tの感想・評価

4.6
舞台の観客の中で、岩下志麻だけに当たる照明、あの超引き画でそれを魅せる手腕。男を隣の部屋に追いやり閉めた襖に映る影!オープニング15分間でもはやそこで完結していいレベルだが、第一部通して完璧。何より、めちゃくちゃなエロさとどす黒さを兼ね備えた志麻姐さんの演技が冴え渡っていた。ヒトとも思っていない男達に向ける空虚な笑顔、すんでのところで男をいなす焦らしテクニック。何より、本作で最も重要である「理解者」。傑作。
Kentaro

Kentaroの感想・評価

3.0
ファザコン娘が父に代わってお仕置きする復讐モノ。泥沼の男女関係が主題なのに、演出が上品すぎた嫌いがあった。いかにも文芸超大作って感じ。エログロに振り切ってほしかった。
青二歳

青二歳の感想・評価

3.7

このレビューはネタバレを含みます

父加藤嘉の復讐のために男たちを追う岩下志麻。殺される男たちに田村高廣..伊藤雄之助..小沢昭一..岡田英次。復讐譚として観ればそれはそれなんですが、岩下志麻が女になる事を拒否し続ける娘に見えてからは一転エグい母娘ものに…これはツラい。母左幸子の眉なしお歯黒に、ふくよかな首から肩にかけた隠微なしなりが恐ろしい。

岡田英次とのくだりじゃバストトップがチラっと。まぁこの頃だとダブルボディですかね。
伊藤雄之助はナイスキャスティング。こりゃたまらん。
紅孔雀

紅孔雀の感想・評価

4.6
原作山本周五郎、監督野村芳太郎、主演岩下志麻。さらに、脇役に加藤剛、小沢昭一、伊藤雄之助、左幸子ーこう並べると、傑作にならざるを得ない感じですが、その通り、当時の日本映画の到達点を示す傑作でした。欲を言えば、もう少し短ければもっと良かった。