【そんなに胸ばっかり強調しなくても】
エリン・ブロコビッチ、見た目で損してるのか得してるのかわからない。
三人の子供を持つ彼女は仕事にもあぶれ、生活もキュウキュウ。ある日ついてない彼女は車の衝突事故の被害に遭ったが、見た目や口の悪さから訴訟にも負けてしまう有様。何ともついてない。
が、その訴訟を担当した弁護士に難癖つけて事務所で働かせてもらううちに、持ち前の行動力で全米最大と言われる和解金を勝ち取るまで活躍するのであった。
こんな痛快な物語があるのだろか？しかも実話って。素材自体がもう素晴らしいから、このネタをチョイスした時点で勝ち。面白いに決まっている。
そしてやっぱりジュリア・ロバーツの活き活きした名演技が面白さを倍増させている。エリンはどんな逆境に立たされても明るくポジティブだし好感が持てる。そしてあんなにチャラチャラしているのに子供たちに対して愛情たっぷり注いでいるし。そんなエリン像を作り込んだジュリア・ロバーツ、さすが。
ネタとキャストを上手く束ねるソダーバーグの高いエンタメ力の片鱗が感じられる。いい意味で本当に何も難しい事考えなくても誰が観ても楽しめる作品。
