焙煎マン

催眠の焙煎マンのレビュー・感想・評価

催眠(1999年製作の映画)
1.1
小説を読んだのは数年前ですが、こんなにつまらなかったっけ?というのが正直な印象。
ホラーテイストを加えて不気味にしたところまでは良かったんですけど、それが原因で迷走してしまった気がする

原作は催眠という未知の要素を理論をもとに解消していくオカルトを否定するものだったが正反対だ。
由香の設定も原作では叙述で多重だったのに、あっさり多重人格を明かして貞子のような能力まであって非現実的になった
おかげで原作にあった催眠術は万能ではない。オカルトと一緒にしてはいけない。というメッセージが破壊されている

それなのに、原作にあった催眠はオカルトだろと馬鹿にする人物は残されたままなので非常にちぐはぐ
オカルトっぽく映すならそこは消しても良いであろう。
原作からの改変を映像化する際に加えるのはありだと思うし、メディアによって映し方が変わるのは媒体に適した形になるのは当然
でも、細部もそれに合わせて整えなきゃダメでしょ…

一体原作の何を読んだのか?それこそが最大のミステリーだ
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