焙煎マン

ドロステのはてで僕らの焙煎マンのレビュー・感想・評価

ドロステのはてで僕ら(2019年製作の映画)
2.7
SF映画だけど、小さくまとまった日常もののような空気感の作品。

2分後に繋がったテレビと二分前を映すテレビを鏡合わせにしドロステ効果(この映画で初めて知ったワード)で更に先の未来まで見るというドラえもんのひみつ道具の賢い活用法みたいな道具の扱いが面白かった

難点があるとすれば、2点。

入れ子構造で過去のやり取りが映画の中の映像で何度も見せられるので、同じやり取りを何度も見ることになる点

「未来を見すぎるのは良くない!現に未来に行動を制限させられてる!」という主人公に対し「良いじゃん便利なんだから〜」とお気楽なカフェの常連客のやり取りが繰り広げられるが、お気楽なくせに過去と矛盾するからさっき見た通りのやり取りをしなくては…とパラドクスには真面目に向き合っていて考えなしなのか、そうではないのかキャラがブレ気味に感じた点

登場人物が皆大人なのに未来がわかることに対するはしゃぎ方が大学生みたいで、違和感。

オチも何故このテレビにSF的な現象が起きたのか拾わないのでSFに理屈を求めてる人には向いてないかな
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