全体的にまとまっていて特に中だるみもそれほど無いのですが、ドタバタ劇がベタというか古典的すぎてあまりハマれなかった。
特に廊下にパチンコ玉？ビー玉？を転がして追手がずっこけるシーンは古臭すぎて笑ってしまった。2005年に80年から90年代頃のカートゥーンのようなネタを取り入れる大胆さは嫌いじゃないが、新鮮味には欠けた。
アホ警官と主演二人の逃走劇も見たくないわけじゃないけど、もう少し警察側に真面目さを入れて殺人犯扱いされている事の重大さを見せてくれたほうが逃走劇にドキドキハラハラもあったと思う。
警察サイドも良い演技はしてるのにコメディリリーフでしかなく、捕まえることよりも笑いを取ることのほうが多く、映画の大半がこの警察とのドタバタなので映画全体の方向性が「突然殺人犯扱いされた窮地を脱する逃走劇」よりも「指名手配並みの扱い受けてるけどマヌケな警察が面白い」に振り切れてしまったため、推理パートがあまりすっと入ってこなかった。
私のようないい年こいた大人が真面目に見るような作品では無かった。
ファミリー映画として肩の力を抜けば楽しめたかも。
