最後に今まで生きてきた中で成し遂げられなかった、妻への愛情、不貞誘惑の清算、全てが敵として襲いかかっているようで、老いとは、人生とは、を考えさせられる映画だった
バカンス映画みたいに老い映画ってジャンルがあるとしたら上位に入るだろう映画、老いってこういう風に撮るんだ、、って思ったし、老いってよりも人生だったし、生活の話だった
渡辺の清廉さと丁寧さに共存する性欲に人間味を感じるし、普段の料理からも人柄がわかる、し、そこを丁寧に描いていてとても信頼できた
僕は家でご飯を食べる映画が大好きで、それは外食よりもやっぱり自分の家の方が好きなのだ、それは端的に生活の映画だと思えるから
モノクロなのに四季をちゃんと分けて映画にしてて、死を感じさせるような寂れた灰色の冬にしなかったのは視聴者の先入観も裏切っているし、僕たちは想像で補完することを存分に楽しむことができた、天才