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Puppet Master X: Axis Rising(原題)の消費者のレビュー・感想・評価

3.2
・ジャンル
オカルトホラー/ダークファンタジー/アクション

・あらすじ
初代パペットマスター、アンドレ・トゥーロンの自殺により引き継いだパペット達と共にナチスと日本軍スパイによる兵器工場爆破を阻止した青年ダニー
彼は日本軍スパイ、小津の持ち去ったパペットのトンネラーを取り戻そうとしていたが協力者がない中、それは困難な事
間も無く小津は殺された事が判明するもそれはトンネラーがナチスの手に渡った事を意味していた
頭を悩ませていたダニーと恋人のベスだったが2人は突如何者かに拉致される
命令の主は米軍の少佐、コリンズ
2人を連れ去ったのは功績を認めナチス撃退に協力を求める為だった
思わぬ助太刀を得たダニー達は護衛に付けられた軍曹、ストーンと行動を共にする事に
一方、ナチスの司令官モービアスも配下に置いたフルーホッファー博士の手で奪ったトンネラーを元に独自のナチ・パペットを作り上げさせ…

・感想
魔術で魂を宿された人形達とその主であるパペットマスターを巡る陰謀と惨劇を描くシリーズ11作目
今作は前作の直後を描いており新たなナチスの敵が現れナチ・パペットを産み出すという内容

前作は戦争賛美的な内容こそ気になったものの一作品としてはそこまで悪い出来ではなかった
対して今作は戦争賛美色を残した上で陳腐化してしまった印象
特に気になったのがパペットに命を与える過程における過去作の設定との矛盾
パペットに命を宿すには死んだばかりの人間が必要とされていたのが今作のナチ・パペットは秘薬のみで複数体が生み出されていた
シリーズに携わり続けているチャールズ・バンドが監督や脚本、プロデュース等を行なっているのに何でそんな事になったんだろう…

また登場人物にしても全体的にチープ
ダニーの恋人ベスは前作とは違った感じの気の強さになっていたし、ナチスの司令官モービアスの手下で愛人のウッシは完全にただのおっぱい要員だし…w
そういうコメディ要素はこのシリーズに要らないんだけどなぁ…
パペット化してからのおっぱいマシンガンは笑ったけど…w

まぁ今作も尺は今まで通り短めなのでそこが救いかなという感じ
あと前作と違い日本軍スパイの小津や日本兵パペット、カミカゼをちゃんと日本人に演じさせていたのは好印象だったかな
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