キャッスルグレンギャリ

サンセット大通りのキャッスルグレンギャリのレビュー・感想・評価

サンセット大通り(1950年製作の映画)
5.0
U-Nextで鑑賞。私の好きな作品トップ5に入る作品です。DVDで持っているのですが、U-Nextの見放題から9月に外れるとの表示がされたので見てしまいました。何度目だろう。
始めてみたのは45年くらい前です。親しんでいた淀川さんの著書で本作の存在を知り、いつか見たいと思い続け、TVでやっと鑑賞できたのを覚えています。
今回の「気付き」はノーマの映画仲間として会話の中にあがるスタアたち。
(ルドルフ・)ヴァレンティノ、(ジョン・)ギルバート、メイベル(・ノーマンド)、(ウォーレス・)リード、(グレタ・)ガルボ。
グレタ・ガルボを除いて全員が30代の若さで早逝したスタアばかり。
町山さんが「ノーマ・デズモンドのデズモンドはジョン・デズモンド・テイラー監督から取った。」と語っていたのを聴いて「本当かなあ」とちょっと疑っていたのですが、今回の気付きによってデズモンドの由来も町山さんの言う通りと納得できた次第です。デズモンド監督はサイレント時代の監督。何者かに射殺され事件は未解決。
この気色悪さは見事というしかありません。

本作を不朽の作品にしたのはなんといってもグロリア・スワンソン、シュトロハイムの存在感あってのものですね。こんな気味悪い作品に出演してくれてありがとうございます。