キャッスルグレンギャリ

ホブスンの婿選びのキャッスルグレンギャリのレビュー・感想・評価

ホブスンの婿選び(1954年製作の映画)
4.0
U-Nextで鑑賞。チャールズ・ロートン、ジョン・ミルズというイギリスを代表する名優が共演し、撮ったのがこれまらイギリスを代表する名監督デビッド・リーンなのですから観ない手はありません。アラビアのロレンス、戦場にかける橋、ドクトル・ジバゴという大作を手掛けたリーン監督にしては、本作は100分ちょっと、描くのは1家族のことですから、こじんまりとした作品と言えるでしょう。
チャールズ・ロートン演じるホブスンは女性蔑視、愛娘たちを使用人のように扱い、長女にはオールドミス(まだ30歳なのに)と平然と言い放つ身勝手な父親、イギリスでもこういう時代があったのですね。下町だからか。

ストーリーは機転の効く賢いオールドミスの長女が、腕は良いが学のない靴職人を育て上げ、ついには父親の店の共同経営者になる成功物語、ついでに親父が反対する妹たちの結婚も認めさせて。
親父の全面的敗北なんですが、その親父は実は幸せそうなのがなのが良かったです。