人生と言う広い荒野において僕たちはいつもノーハンドだ。
ポール・ニューマンが笑ってそう教えてくれた気がしました。
この世界、宇宙に対すれば僕ら一個人なんかほんのちっぽけな存在です。
やる事の意味なんか見出せないし、
見通しも効かない。
でもだからって、置かれた環境に任せて流されるのも違うんじゃないのか。
岡本太郎さんは
物事を否定する時にはパワーが出るそのパワーを芸術に昇華させるんだと、だからあらゆる事を否定する。
否定しないと新たなモノは造れないと言っていました。
(多分……。)
本作は正にそれを地でいってます。
流れに身を任せるのではなく、
とにかく抗って、抗って自分の生を燃やしている。
無駄な事かも知れないけれど、自分は人生を精一杯やったと言えるのかも知れないなと思いました。
この生き方がカルト的支持を集めるのも、環境を言い訳にしている人が見る自由への憧れが大きいからかなあ…。